アクセス制御とセキュリティのための生体認証

アクセス制御とセキュリティ監視システムにより、人や建物、その周辺の保護や利便性が向上し、安心感も得られます。タッチレス認証を採用する傾向により、住宅や公共施設にアクセスするための3D認証ソリューションの需要が高まっています。

2Dおよび3Dセンシング技術の3つの形態すべてに基づいて、ams OSRAMは、投光照明やドット投影用のLEDまたはVCSELベースの赤外線エミッターから距離測定用のToFセンサーまで、顔認証用のすべての主要コンポーネントを提供します。ams OSRAMの主要コンポーネントをベースとした認証プロセスの採用を容易にするリファレンス設計やソフトウェアも用意されています。

産業および家庭用セキュリティに適した赤外線照明

赤外線照明は、産業用防犯カメラと家庭用セキュリティシステムの両分野での屋内および屋外用途において、さまざまなセキュリティの側面で重要な役割を果たしています。

赤外線LEDの開発において長い歴史を持つams OSRAMは技術的リーダーであり、各応用分野の異なる要件に対応するさまざまな製品を提供しています（例：システム設定に応じてデバイス1台につき最大消費電力が2 Wに制限されている場合など）。一連の製品には、さまざまなパッケージサイズと多くのビーム角度が組み合わされており、あらゆる種類のシステム要件に対応できるようになっています。850 nmはカメラ感度が高く、940 nmオプションは人間の目に見える赤色光を発さないため密かな監視に適しており、920 nmは高い感度と赤色光効果の低減という2つメリットを併せ持っています。

ams OSRAMは、IR高出力製品を継続的に拡大および改善し、産業用および家庭用セキュリティの赤外線照明の市場リーダーであり続けています。赤外線LEDまたはレーザーは、内蔵ブーストコンバータと高出力電流を提供するams OSRAMの革新的なLEDドライバと簡単に組み合わせることができます。

センシング素子による安全なタッチレス認証

アクセス制御およびセキュリティ監視システムに生体認証を使用することで、機密性領域や重要なインフラストラクチャに対する保護とセキュリティが強化されるだけでなく、タッチレスエントリ制御などの新たなレベルの利便性がユーザーに提供されます。

エミッターに加えて、センシング部品は高品質な基準を実現することで役割を果たしています。正確な距離測定により、カメラのオートフォーカスの精度が向上します。ams OSRAMのタイムオブフライト（ToF）センサーは、独自のSPAD（単一光子アバランシェフォトダイオード）ピクセル設計と、非常に狭いパルス幅を持つタイムデジタルコンバータ（TDC）に基づいています。これらは、物体から反射した940 nm VCSEL（レーザー）エミッターの赤外線のダイレクトタイムオブフライト（dToF）をリアルタイムで計測します。この低消費電力dToFセンシング技術により、ホストシステムは非常に高速で距離を正確に計測することができます。正確な距離計測は、カメラのオートフォーカスや仮想バリアなど、多くの用途で使用されています。イメージセンサーは、カメラベースのセキュリティシステムの心臓部です。

ams OSRAMのMiraシリーズイメージセンサーは、産業および商用画像処理アプリケーションの設計者に新たな性能向上の可能性をもたらし、小型でも優れた量子効率を提供します。Miraシリーズの革新は、モノクロ画像とカラー（RGB）画像を処理できるだけでなく、赤外線情報と組み合わせたカラー画像（RGB-IR）も同じ小さなスペースで処理できることです。これにより、設計の柔軟性を高め、顔認識と物体識別を向上させることができます。さらに、グローバルシャッター機能により、動きアーチファクトを防ぐことで、生体認証スキャンの品質が向上します。